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【北信越ラボコラム】〈15〉訪日インバウンド外国人観光客をひきつける「花見」ブランディング(その1)

訪日インバウンド外国人観光客をひきつける「花見」ブランディング(その1)
取締役 観光事業担当 野添 幸太(のぞえ こうた)

いつになく早く満開の時期が訪れた上越ですが、桜の満開の時期とともに日本国内には想像以上の回復スピードで訪日外国人旅行者が戻ってきています。
2019年には年間3188万人でしたが、2023年は1月、2月で月間約150万人近く来ておりまして、3月、4月は桜のシーズンを目指してさらに多くの外国人が来ているようです。
この勢いから今年はすでに年間2000万人を回復と予測されています。
東京駅には月に数回行く機会があるのですが、行く度に外国人の姿が目立ってきています。というか、新幹線出入口あたりは半数くらいが外国人じゃないかというくらいです。
完全に戻ってきてますよ!

では、当地における訪日インバウンドマーケディングはどうすればよいか?について少し考えてみます。

2019年に外国人が最も多く日本に訪れていた時期の上越で確認できている外国人旅行者数に関するデータは「宿泊者数」として2019年度で4,666人というデータが公表されています。
しかしながらこのデータについては過去にさかのぼってみても日本の訪日外国人旅行者数の伸び率とはリンクしておらず、リゾート系の宿泊施設が多くないエリアであるということも含めて、これまでは十分に集客ができていなかったということが読み取れます。

最新のニュースでは「高田城址公園観桜会の来場者41万人 飲食全面解禁などで前年比1万5000人増」ということでしたが、コロナ禍前の2019年(当時は高田城百万人観桜会)には120万5000人の入り込みがあった。過去最高は北陸新幹線が開業した2015年の133万2000人。この水準(今年の三倍)に戻すためには訪日インバウンド外国人も含めた新しいプロモーションが必要な時期に来たのではないでしょうか?
コロナ禍明けで日本に来ている外国人は都市型観光から地域へと足を延ばし始めているといわれていますから、まさにこれからがチャンスといえます。まだまだこれから市場が戻り始めたところでこれからさらに拡大していくわけですから、今から取り組めば十分に間に合うと考えております。

では、上越に外国人旅行者を集めるためにはどうすればよいか?

チャンスをゲットするヒントはテレビ番組のなかから見えてきます。
相変わらずテレビでは、日本に来た外国人旅行者に「ほめてもらいたいアピール」のニュースや番組が多いですね。といいますか、ここにきてまたまた復活してますね。「日本に来た外国人がすごいという●●ランキング」みたいなやつです。
その番組がどうのこうのではなく、そこで出てくるインタビューをみているとヒントが見えてきますという話です。
日本人もまだ知らないような景色のいいスポットや意外なグルメのお店で「この場所を何で知ったの?」というインタビューをやってたりしますが、そこでの答えは「TickTokで見たの」「友だちのインスタグラムで見つけたの」とか、ほぼSNSがきっかけとなっています。そしておもむろにスマホの画像を見せて、「ここと同じところに行きたかったの」と発言するというパターンです。
あたりまえですが、「駅前でみたパンフレットに載っていた」「このガイドブックに載っていた」という言葉はすでに「死語」となっています。
印刷するお金は予算化しなくてもいいようですね(笑)

やはりそうなるとインバウンド対策の一番はSNS。
発信すべきは「SNSへの画像とショート動画」。
大事なことは「日本に来ている外国人の目にとまること」
「そんなことはわかっている」「気づいてましたよ」という方もいらっしゃると思いますが、わかっていることが大事ではなく、次に何をすべきか、次のアクションができているか、ということだと思いますので、次回はその点について提案させていただきます。

今回はここまで。
次回は、上越のインバウンド推進は「夜桜」からというテーマで、その理由と推進方法についてアイディアを書き留めさせていただきます。

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