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【北信越ラボコラム】〈02〉新しいことを始めたい人が集う「フルサットアップス」という広場

新しいことを始めたい人が集う「フルサットアップス」という広場
北信越ラボ(北信越地域資源研究所) 代表 平原 匡

〇フルサットからフルサットアップスへ
 
 2016年6月に上越妙高駅西口にオープンしたフルサットは起業・創業の場としての役目を果たしてきました。飲食業の独立開業、老舗業態の新しいチャレンジなど、北陸新幹線開業から街の発展に伴って、新しいエリアで何か新しいチャレンジができる場づくり。
時は令和となり、新しい時代に期待をしていたところ、2020年春からのコロナ禍での飲食業の苦境を経験しました。飲食業以外のテナントやオフィス機能等を積極的に受け入れて、柔軟に変化しながら、着実に成長をした我々の経験は、きっと様々な分野の多くの他地域の皆さんに価値を感じて頂けるものと思われ、そのような経験をもっと皆さんと共有する必要がると思い、フルサットに多職種、多世代が集まる学びの場、沢山の人と思いをアップする「フルサットアップス」を2020年にスタートしました。

〇コワーキングスペースとスタートアップ

 「フルサットアップス」は地方でも昨今増加しているコワーキングスペースとしての機能を基本にしています。移動をしながら働くビジネスマン、ノマドワーカーの短時間、短期間のベースキャンプとして、新幹線駅前徒歩1分のドロップイン利用、またはビジネスミーティングの場として、周辺に進出したビジネスホテルのお客様、新幹線利用者等にご利用を頂いています。一方で、「新しいことを始めたいがモヤモヤしている人」「起業についての知識を得たい人」「新しいチャレンジに向けてきっかけを探している人」「現在のキャリアに関する悩みを持つ人」など、課題を抱える人たちが相談し合えるコミュニティが地域にはないこともあり、アップスセミナーやアップスカフェなどのメンタリングや、相談者への相談なども受け付けており、新しいステップを上がるための【鍵】を見つける場として運営を続けています。地域で「起業をする」ということ、「新しいことを始める」ということはとても孤独な一歩です。同じような志向の人々、経験者が集まることにより、何か今より【アップ】したい方の駆け込み先、止まり木としての役割を果たしたいと考えています。  「フルサットアップス」の活動を開始して2年。新潟県の民間スタートアップ支援拠点にも登録頂いたことで、新潟県の「エンジェル事業化サポートプロジェクト補助金」の支援を得る起業家も出現してきており、新潟県、当地ではこれまでになかった新しいスタートアッププロジェクトが生まれ、上越妙高駅発で様々なことが起きる予兆を感じるようになりました。

〇フォーラム機能を活かして協働・共創へ

 また、多拠点の関係者、キーマンを繋ぐバーチャル、リアル、又はハイブリッドの「フォーラム」を催す企画も増えるなど、多種多様な皆さんの交流のきっかけとなる取り組みも続けています。北陸新幹線沿線の研究者、自治体、民間事業者等の有志が繋がる「北陸新幹線沿線連絡会議」、コロナ禍を経て多拠点ライフを志向する人たちの「多拠点フォーラム」、副業人材活用を促進する「副業人材活用セミナー」、地域の高校生に起業について知ってもらうための「【上越妙高エリアの高校生×起業家】交流会」という取り組みなど、様々な専門家、団体やコミュニティとタイアップした企画をフルサットアップスで不定期ですが開催しています。
 フルサットは、地元資本はじめ様々な資本が組み合わさってまちづくりを行うべきと考え、コンテナ1基からスタートして7年目に入りました。今後は外部、内部の接点の役目を担い、官民の協働、共創に向けた次段階を模索し、アフターコロナに向けた観光の取り組み、移住定住などの分野もカバーする【知のジャンクション】を目指して活動を積み上げて行きます。

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